君が笑顔になれますように
私たちは切符を買って、電車に乗り込んだ。
准と少し座席の間を離して座った。
あまり近くには寄りにくくて、離れていないと胸が締めつけられそうだから…。
私は電車の窓から見える景色ばかりを見ていた。
ただただ見ているだけで、准の方には顔を向けなかった。
こんなに近くに准と一緒にいるなんて、最近はなかったし、まじまじと准の横顔を見たら、涙が出そうな気がしたから。
准は…どう思ってるのかな……。