君が笑顔になれますように
「あの頃は、家族みんなに笑いが絶えなくて、毎日が楽しかった。だけど、父さんが死んでから変わったんだ…。母さんが笑わなくなった。いつも泣いていて、俺が声をかけても悲しい顔ばかりしていた…。」



そっか…。お父さんの死がきっかけで色々と環境が変化し始めたんだ…。



「そんなある日、母さんは俺をこの海に連れ出したんだ。俺、あの頃は、この近くに住んでたから…。歩いて来れるくらいの距離だったんだ。」



准…、この辺に昔住んでいたんだ…。



じゃあ、准にとっては、よく知ってる海なんだね…。


< 206 / 253 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop