君が笑顔になれますように

胸が締めつけられるほど、苦しくなる。



准の笑顔が消えた理由…。


事前に舞実さんから少し聞いていたことだとはいえ、いざ、准の口から詳しく聞くと、あの時よりも衝撃が体中を駆け巡る。




「俺、バカだったからさ、母さんが飲み物選ぶのを迷ってるのかな…とか、他にもお菓子を買ってきてくれるのかな……なんて期待しながら待ってた。気が付くと、夕日が海を照らすような時間になってたなあ…。」



准が、ずっと海辺で一人、お母さんが戻ってくるのを待っていた姿を想像すると涙が溢れてきた。



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