君が笑顔になれますように
「前に……、桜と初めてデートをした時にさ…、最後に展望台に行ったよな?」
私は、コクンと頷いた。
「あの時に、“考え事してた”って俺が言ったの覚えてる?」
もう一度、私は頷く。
もちろん忘れるわけがない…。
あの日の准の切ない顔は今でも焼きついている。
「あれ…実はフラッシュバックしてたんだ…。桜とのデートの最後に見た夕日と、いつまでも戻って来ない母さんを海辺で待っていた時に見ていた夕日が、あまりにも似ていたから…。空に浮かぶ雲の感じとか、オレンジ色の光とか…。」
そうだったんだ…。
それで、准……
辛い過去が鮮烈に蘇ってきちゃったんだ…。
私は、コクンと頷いた。
「あの時に、“考え事してた”って俺が言ったの覚えてる?」
もう一度、私は頷く。
もちろん忘れるわけがない…。
あの日の准の切ない顔は今でも焼きついている。
「あれ…実はフラッシュバックしてたんだ…。桜とのデートの最後に見た夕日と、いつまでも戻って来ない母さんを海辺で待っていた時に見ていた夕日が、あまりにも似ていたから…。空に浮かぶ雲の感じとか、オレンジ色の光とか…。」
そうだったんだ…。
それで、准……
辛い過去が鮮烈に蘇ってきちゃったんだ…。