君が笑顔になれますように
「ねえ、准…。私たち…終わりにしようよ…。距離をおくんじゃなくて、もう…別れようよ…。きっと、それが一番いいと思う…。」



私は涙が零れないように空を見上げてこらえた。



「私……、准が笑顔になれる日が一日でも早く来てくれるように祈っているからね…。」



私は立ち上がって砂を軽く払って海を見つめた。



「准…、今までありがとう…。バイバイ…。」



准の顔を見ずに、私は駅の方へと歩きだした。



私から別れを切り出しちゃった……。



でも、これで良かったんだよね…?













「待てよ…!」



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