君が笑顔になれますように
「俺…どんな顔して笑ってる?」



「ちょっぴりぎこちないけど、優しい笑顔!准の優しさが滲み出てるよ!」



「なんか記念に見ておきたいなあ…。桜にそう言われると。」



私…小さな鏡をバッグにいつも入れているから、准にも自分の笑顔を見せてあげられる。



でも……




「今は、私だけが准の笑顔を見てちゃダメかな…?」


図々しいこと言ってるのは、百も承知なんだけど、今は……しばらく准の笑顔を見つめていたいの…。



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