君が笑顔になれますように
「桜と、この海に来ることが出来て良かったよ…。ちゃんと、俺自身のことを話すことが出来たから…。」


夕日が沈み、少し暗くなってきた砂浜を准と手を繋ぎながら駅へと向かう。



「私も、ここに来て良かった…。准が笑顔になってくれたことが何よりも嬉しい…。」



「俺、心のどこかで過去を思い出したくなくて避けてた。でも……今日、ちゃんと向かい合えた気がするよ。そうさせてくれたのは、桜のおかげ…。ありがとな。」



准は、スッキリとした表情で前をしっかりと見て歩いてる…



そんな風に見えた。




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