君が笑顔になれますように
准と手を繋ぎながら、帰り道を歩く。
心の中は、既にデートモードに突入中で、ついついスキップしたくなっちゃうほどウキウキしてる。
分かれ道のところまでやって来ると、准が私をギュッと抱きしめてくれた。
「どっ……どうしたの!?」
「とりあえず、一旦離れるから桜を抱きしめたくなった…。」
ストレートな言葉…。
めちゃくちゃ嬉しいよ!!
「支度したら、すぐに准のところに行くからね。」
「うん。町の広場のツリーの前で、桜が来るのを心待ちにしてるから…。」
准は私の頭に手をのせて、微笑んでくれた。