君が笑顔になれますように

私……夢を見ていたんだね…。



夢…というか、軌跡を思い出していたのかな…?



振り返っていたのかな…?


准と付き合い始めてから、今日のクリスマスイブまでの軌跡を…。



“走馬灯のように蘇る”って、こういうことを言うのかなあ…。



ベッドの横に視線を移すと、准の顔が目に入ってくる。


「桜!」



擦れている准の声…。



もしかして、ずっと私の名前を呼んでくれていたの…?



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