君が笑顔になれますように
「准……。私…准のこと…大好き…。」



「俺も桜が大好きだよ…。だから、早く元気になって、また今日のデートもやり直そうな。」



准は私の左手をギュッと握りしめる。



力がこもっていて、少し痛いけど、温かい手から准の優しい想いが伝わってくる。



デート、もっとたくさん行きたかったな……。



准ともっと、お喋りしたかったよ……。




少しずつ意識が遠のいていく……。



心配そうに、不安そうに私を見つめる准に、私は力を振り絞って声を出した。




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