君が笑顔になれますように



「准……今まで……あり…が……とう……。」







涙が次から次へと頬をつたって枕を濡らす。



准の笑顔を最後に焼き付けた後……




体中の力が抜けていき、意識がどんどんと遠のいていくのを感じた。




私を呼ぶ准の声も徐々に小さくなっていく。



准を映す目も霞んできて、まぶたが自然と閉じていった…。





そして……




私は覚めることのない眠りについたんだ……。




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