君が笑顔になれますように
流れる景色を見ていると、あっという間にオシャレなカフェに到着した。



舞実さんの後に続いて、私と准は店内に入る。



天井からいくつも吊された小さな淡いオレンジ色のライトが店内を照らす。



コーヒー色の壁が大人っぽい雰囲気を醸し出していて、私は場違いじゃないか…と思わず感じてしまった。


「前島様。いらっしゃいませ。こちらへどうぞ。」



黒いスーツを身にまとったウェイターさんが、舞実さんに深々とお辞儀をしてから、中へと案内してくれた。



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