君が笑顔になれますように
「あの…私、本当に来ちゃって良かったんでしょうか…制服ですし…。」


周りをキョロキョロ見ながら、テーブルに顔を乗り出して舞実さんに小声で話す。



「いいに決まってるでしょ!それに准だって制服よ!」


舞実さんはニコッと笑った。



確かにそれはそうだけど…


隣に座る准を見ると、突然、准は席から立ち上がった。



「俺…ちょっと佐伯さんに挨拶してくる。」



准は私にそう言うと、先ほど案内してくれたウェイターさんの所に歩いて行ってしまった。



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