君が笑顔になれますように
さっきのウェイターさん、佐伯さんっていう人なんだ…。


准は知り合いなのかな…?

まあ、舞実さんが知ってるお店みたいだし、准もよく来るのかもしれないなあ…。


准が話をしている姿を私は見つめる。



「桜ちゃん、本当に准のこと好きみたいね。」


舞実さんの声に、私は慌てて准から視線を逸らす。



「あっ…あの…准と佐伯さんは知り合いなんですか?」


「そうね。准の父親の古い友人…ってところかな?私は社会人になってから、仕事上でお世話になってるんだけどね。」



舞実さんは二人の方に視線を向けた。



准のお父さんの友人かあ…。


それで、准は挨拶しに行ったんだ…。



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