君が笑顔になれますように
「お父さんって佐伯さんみたいに、カフェ関係の仕事をされてるんですか?」



私が聞くと、少し舞実さんの表情が曇った。



「実はね…准の父親は10年前に事故で亡くなったのよ。」



お父さん…亡くなったんだ…。



私は表情が固まってしまった。


「…すいません。私…知らなくて…。」



「桜ちゃんが謝ることないでしょ?」


舞実さんは微笑みながら、運ばれてきた水を一口飲んだ。



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