君が笑顔になれますように
カフェでの時間を過ごした後、舞実さんは私を家まで送ってくれた。


准は“また明日な。”と言って車から手を振る。


もちろん無表情なわけだけど、そう言って手を振ってくれるだけでも私は嬉しくて笑顔で准に手を振り返す。



そして私は家の前で、車が視界から消えるまで、ずっと見送っていた。




私が出来ること…かあ…。


星がチラホラ輝き始めている空を見上げた。



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