君が笑顔になれますように
でも、いつまでもここで座って悩んでても仕方ないよね。



お昼の時間終わっちゃう…。



私は、意を決して准の席に行った。



周りの女子から痛い視線が刺さる。



「准。あの……」



私が声をかけると、准は読んでいた本を閉じて、私を見上げるように見つめる。


「どうしたんだ?」



「えっと……お昼食べた?」



ひゃ〜っ!!私ったら、准に何を聞いてるんだろう!


さっき授業終わりのチャイム鳴ったばかりだし、ずっと准のこと見てたんだから、食べてないこと分かってるじゃん!!




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