君が笑顔になれますように
「桜、ここだと誰か来た時に迷惑になるから、もっと日があたってる方に行こうよ。」



准が座り込んだ私に手を差し伸べる。



「そうだね…。」



ドキドキしながら准の手のひらに手をのせると、准がしっかりと握って、私を立たせてくれた。



准、カッコいいよ…。



胸の高鳴りも治まる気配なんてない。



私は、准に手を握られながら、屋上の真ん中まで歩いてくると、そこに座わり込んだ。



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