君が笑顔になれますように
「准、良かったら使って。」



私は、スッと准の前に胃腸薬を差し出す。



味には自信がなかったし、準備はしておいたんだよね…。



「胃腸薬…わざわざ用意してたの?」



准は胃腸薬の小瓶を手に取る。



「うん…。だって准がお腹壊して体調悪くしたら、嫌だから…。」



「大丈夫だよ。美味しかったから全部サラッと食べれたんだ。調子が悪くなるどころか、桜のお弁当で元気になれたよ。ありがとな。」



准は、空になったお弁当と胃腸薬の小瓶を私に返す。


准に“ありがとう”って言ってもらえた!



嬉しいな…!



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