君が笑顔になれますように
それに、私のお弁当…完食してくれた。



空っぽになったお弁当箱を見てると、嬉しくなる。



「准…、これからもお弁当を作ってきてもいい…?」


「もちろん。でも、卵焼きはもうちょっと甘さ控えめがいいな。」



「うんっ!」



今度作る時は、今回の失敗を生かして、もっと美味しいお弁当を作るからね。



「准、お弁当…、全部食べてくれてありがとう!」



私は、笑顔で准にお礼を言ってお弁当箱を片付け始めた。



日だまりの中での昼食は、明るくて穏やかで今まで学校で食べた昼食の中で一番嬉しかった。



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