君が笑顔になれますように
「もう目が覚めたから、寝ていかなくても大丈夫だよ!」



私は両手で頬をパンパンと叩く。



「そんなに頬叩いて痛くないのか?」



「うん…。あ…ちょっとヒリヒリするけど…。」



私としたことが、ちょっと気合い入れ過ぎちゃった…。


「ヒリヒリするくらい叩くなよ。」



准が私の頬に手を触れた。


ドキッ…



心臓がまたも飛び跳ねる。


ヒリヒリしていた頬も手を触れられた瞬間に、痛みが消えちゃったよ…。



< 89 / 253 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop