君が笑顔になれますように
「桜が一緒だと、心が穏やかになれるな。波立つことがない…。」



准ったら急にどうしたの!?



朝の静かな公園に私の心臓の音が響いてるんじゃないかっていうほど、バクバクしてる…。



「准…。私、朝から心臓が慌ただしく動いてるよ。もしかして、うるさい音…聞こえてないよね…?」



「…聞こえてないけど、手に力入ってるよ。」



准が手に視線を落とす。



本当だっ…!!



私、無意識に准の手を力一杯握りしめてるよ…!



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