きみとベッドで【完結】

自然と笑みがこぼれた。



「いいの。それより休みの間中、先生とベッドですごしたい」


「なにをして?」


「いつもみたいに……」




ただ、この部屋で2人だけでいる。



それだけで充分すぎるほど。




頭のてっぺんに、キスが1つ落とされる。


先生は突然、あたしを横抱きにして立ちあがった。



「な、なに?」


「夏休みじゃなくたって、いまからでもできるだろ」


「え……」



先生がにやりと笑う。


向かう先は隣りの寝室。


今日替えたばかりの、ぱりっとしたシーツが張られたベッド。



そんなつもりで言ったわけじゃなかったから、



顔が熱くなった。

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