きみとベッドで【完結】

あたしの変化を見て、先生が目を丸くする。



「なんだよ、めずらしいな。照れるなんて」


「だって……そういう意味で言ったんじゃない」


「そうなのか? てっきり誘われてるのかと思った」



楽しそうに言って、先生が今度はあたしのおでこにキスをする。




乱される。



堕とされる。



あたしが“シキ”で、いられなくなる。



でも……



抗えない。





ふわりとベッドの上に降ろされて、




唇を重ねられて



服を脱がされて



体を重ねられて



息を乱されて。



あたしはとうとう、死んでもいいと思った。



できればいますぐ、このベッドの中で、


あなたに抱かれて死んでしまえたら。





これ以上の幸せはない。
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