きみとベッドで【完結】
「お久しぶりです!」
「春休み1回学校で会ってるだろ」
「1回だけじゃないですかー。先生冷たい」
「でもカッコイイです~」
「今日もステキです~」
浅倉に追随するように、周りの女子がからかってくる。
「はいはい。ほめても内申は上がらないぞ」
「けちー」
「アンドレどけちー」
「アンドレじゃないし、どけちでもない」
友人たちと俺とのやりとりにくすくす笑って、
浅倉は掲示板の方を見た。
「先生、今年は担任やるんですか?」
「いや。今年も副担。ラッキーだった」
「えー、残念。何組の副担ですか? そのクラスに、あたしいます?」
「誰も2年の担当とは言ってないだろ。ほら、掲示板でクラス確認してこい」
まったく女子というものは、単体だけでも充分やかましいのに、
集まるとさらにやかましい。