きみとベッドで【完結】

◆泥中花‥‥side ANDO

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朝の職員室。


窓からはいつものように、正門から生徒玄関へと流れる生徒たちの姿が見えていた。



頭が痛い。


3日前の始業式からずっと、この鈍い頭痛が続いている。



その頭痛の原因の片割れが歩いてくるのが、窓から見えた。




浅倉姫衣。




学校で1番と言っていいほどの優秀で、人気者の女子生徒。


俺の教え子で、



かつての秘密の想い人。



始業式の日、第2音楽室からシキがいなくなったあと、


浅倉は俺に「名取織羽といつどこで知り合ったのか」と聞いてきた。


俺は少し考えて「わからない」と答えた。



嘘をついたわけではない。




本当に、わからなかったんだ。

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