きみとベッドで【完結】
けれど俺のことを、強い目で見てくるようになった。
まるで俺を、責めるかのように。
それは俺が勝手に責められていると感じているだけなのだが、
そこが問題だ。
責められていると感じるということは、
俺が浅倉に対し罪悪感をいまだ持っているということで。
「あー……くそ」
頭をがしがしとかいて立ち上がる。
眼下では浅倉が友人たちと一緒に、軽やかな足取りで校舎に入っていった。
煙草を吸って少し落ち着こう。
そう思った時、
正門をくぐり歩いてくる、真っ黒な生徒が目に映った。
シキこと、名取織羽。
浅倉姫衣にそっくりな顔の転校生で、
俺の想い人。
たぶん
きっと
おそらく、
現在進行形。