きみとベッドで【完結】
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少しでも頭痛を和らげたい。
昼休みに俺は外に出た。
と言っても、ひと気のない校舎の端。
美術室の窓下の、日当たりの良い芝生の上。
パンと煙草だけ持ってそこに寝転がった。
「あー……しんど」
ひとりごちて、煙草に火をつける。
こんなところを学年主任や教頭に見つかったら、大目玉だ。
けれど、いい天気に頭痛は少しおさまってきた気がする。
空に向かって吐きだした煙りが、
雲と混じって流れていく。
少し、眠くなってきた。
木のざわめきに誘われるように目を閉じる。
長い休みでもとって、どこか遠くに行きたい。
そんなことを考えるなんて、自分は相当病んでいるのかもしれない。
自嘲しかけた時、ふわりと顔になにかがかかった。
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少しでも頭痛を和らげたい。
昼休みに俺は外に出た。
と言っても、ひと気のない校舎の端。
美術室の窓下の、日当たりの良い芝生の上。
パンと煙草だけ持ってそこに寝転がった。
「あー……しんど」
ひとりごちて、煙草に火をつける。
こんなところを学年主任や教頭に見つかったら、大目玉だ。
けれど、いい天気に頭痛は少しおさまってきた気がする。
空に向かって吐きだした煙りが、
雲と混じって流れていく。
少し、眠くなってきた。
木のざわめきに誘われるように目を閉じる。
長い休みでもとって、どこか遠くに行きたい。
そんなことを考えるなんて、自分は相当病んでいるのかもしれない。
自嘲しかけた時、ふわりと顔になにかがかかった。