きみとベッドで【完結】
このまま名取織羽と浅倉姫衣が卒業するまで、
ずっと俺は2人の黒猫に振り回されなければならないのだろうか。
己の欲求を捨てるすべを、誰か教えてほしい。
「シキ」
「シキじゃないって」
「……オルハ。おまえに求められても、俺はもう前みたいにお前を愛せない」
「それは、あたしが女子高生だから?」
「そうだ」
「それならあたしは、女子高生をやめてもいいよ」
やめる?
なにをふざけてるんだとシキを見れば、
彼女は予想外に真剣な顔をしていた。
「学校をやめて、ただの女になるよ」
「バカか。そういう問題じゃない」
「じゃあどういう問題? 年齢? 20歳になるまで待てって?」
シキは笑って首を横に振った。
俺は「そうじゃない」と呟く。