きみとベッドで【完結】
問題なのは、シキの年齢ではない。
俺たちの年齢差だ。
9つも下の相手で、しかも彼女は俺の学校に来てしまった。
俺の、教え子になったということ。
それを口にはしなかったが、
シキは的確に俺の考えを呼んだらしい。
「じゃあ……あたしはもう一生、先生には愛してもらえないの?」
そんなことを、彼女は冷めた声で言った。
一生、愛せない?
一度は愛しているのに?
そんなばかな話はない。
けれど俺は、それを認められない。
「先生。本当に?」
「……」
「先生」
シキが、細く長い腕を伸ばしてきた。
そして俺のネクタイをつかみ、ぐいと引っぱる。