きみとベッドで【完結】
多くを望むことは
たくさんの願いを持つことは
そんなにいけないことなのだろうか。
人は願いがないと生きていけない。
シキはそう言っていたけれど。
1つでなくては叶わないのだろうか。
「告げ口なんて、できるわけないじゃないですか……」
浅倉の震える声。
胸のわずかな痛みには気づかないふりをして、
俺はその場をあとにした。
頭痛はひどくなるいっぽうだった。
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