きみとベッドで【完結】
「……名取正文(まさふみ)、48歳」
幹生がため息とともに静かにしゃべりだす。
ポケットから小さな手帳を取りだして、おもむろに開いた。
「名取家次女と政略結婚し婿養子になる。名取グループの専務という役職にはついているが、その実ただのお飾りで
実際経営は義母で会長の名取律子と義姉で代表取締役の玲子、妻で常務の曜子で行われている。
普段はおとなしく影の薄い男だが、娘の名取織羽にたびたび虐待を繰り返してきた」
「な……なにを、」
「週3回ペースでイメクラに通い、女子中高生のイメージプレイを好む。月に2回は本物の女子中高生を買春し、これまで手を出してきた少女の人数は100人近くにのぼる」
男の顔は怒りの赤から、
みるみるうちに青へと変わっていった。