きみとベッドで【完結】
頭が固く、仕事中心の思考回路。
危ない橋は渡らずに、堅実に生きる。
夢や冒険に憧れはない。
変わらない平穏な明日があればいい。
それが安藤星次という男だ。
「そんな先生だから、あたしはよかったんです。恋人とか、そういう特別な関係になれなくたって。
あたしは生徒で、先生は先生だから」
つまり、
浅倉は俺の気持ちや考えをとっくにさとっていて。
理解し合わせていたということか。
なんて16才だろう。
まるで俺が子どものようだ。
「なのに、オルハだなんて……」
「いや……あいつのことは、女子高生だとは思っていなかったから」
動揺から、俺はばか正直にそんな言いわけをしてしまった。
情けないにもほどがある。