きみとベッドで【完結】
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シキがいなくなった。



浅倉とのまずい場面を見られた日。


彼女は早退して次の日も姿を見せず。


すぐに週末に入ったが週明けも学校に来なかった。



電話をかけたが繋がらず、


家に行っても応答はなく。



仕方なく俺は茅島幹生をつかまえて問いただした。




「シキはどこにいる」



恋敵の手を借りるのは不本意だったが、


なりふり構ってはいられないと思った。


ひと気のない廊下。


茅島は壁に寄りかかりながら、張りついたような笑みを見せた。



「もっと早く来ると思ってたんだけどな、アンドレは」


「知ってるんだな?」


「知ってても、シキを大事にできない奴には教えられないね」


「待て。あれは……」


「男の言い訳なんて、聞きいてもつまらないなぁ」



そう茅島に一蹴され、


俺は自分の情けなさを痛感した。


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