きみとベッドで【完結】


家にいついた黒猫に、そっくりな女子生徒。


最近この子を見ると、



背徳感みたいなものが俺の中で大きくなっていく。



「それより先生。愛好会のみんなで、今度コンサートに行こうって話をしてて。先生も一緒に行きませんか?」



明るく年相応の笑顔を見せる、シキとよく似た女子生徒。


シキもこんな風に笑えば、きっともっとかわいいだろうに。



女子生徒は、浅倉姫衣(あさくらひめき)という1年生。


入学してすぐ、クラシック愛好会というクラブを友人たち数人と立ち上げ、


ど素人の俺を顧問に引きずり込んだやり手だ。



入試はトップ合格。


優しく穏やかな性格で友人が多く、教師からの信頼も厚い。


< 32 / 339 >

この作品をシェア

pagetop