きみとベッドで【完結】
首を横に振って、あたしは耳をふさいだ。
「やめて。死なせてよっ」
死にたい。
その願いすら、叶わないのだろうか。
最後の願いだというのに。
どこまでもあたしは、神さまに嫌われてる。
「シキ。愛してるんだおまえを」
耳元で今度は、
本当に愛を囁かれた。
そのまま強く、息がつまるほど強く。
温かな腕に抱きしめられる。
「やめて先生……。あたしは先生を騙してただけなの。利用してただけなの。
姫衣と一緒に、ずたずたに傷つけようとしたひどい女なの」
「知ってる。浅倉も、茅島からも、おまえのこれまでを色々聞いたよ」
「だったら……」
「でもまだ足りない。俺はおまえのすべてが知りたいんだ」