きみとベッドで【完結】


「いきなり色んなこと言われてよくわからないけど。
先生がばかだってことは、よくわかったよ」


「おまえほどじゃないさ」




先生の声には、



優しさと甘さと温かさばかりで満ちていた。




「先生……ありがとう」




もう1度、


もう1度だけ。



信じてみようと思えた。




「ありがとうより別の言葉がほしいな」


「ありがとう……愛してる」


「本当に?」


「うん」


「嘘じゃない?」


「もう嘘はつかないよ」




あたしが答えると同時に、



先生は突然がくりと膝をついた。




「先生!?」

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