きみとベッドで【完結】
ボクサータイプの下着だけはいて、キッチンへ向かう先生。
引き締まった小さなお尻と、きれいに筋肉のついた背中にみとれた。
「暑くないよ。寒いんだよ……」
隣りの部屋には届かないよう、呟く。
心が冷えて寒いから、せめて入れ物の体だけでも温めたいんだよ。
あなたのくれるココアだけが、あたしを温めてくれるんだよ。
キッチンの方から、コンロの火をつける音が聞こえた。
あたしの体はまだ快感の余韻で痺れていて、動けそうにない。
そっと目を閉じた。
先生の、優しい匂いがする。
白いシーツに、紺色のカバーがかけられたシングルベッド。
ここだけが、あたしの安息の場所。