きみとベッドで【完結】
子どもっぽい行為だとわかってはいたが、止められなかった。
そのまま唇を滑らせ、ドレスのファスナーを噛んで下ろしていく。
「先生。おなか空いてたんじゃないの?」
「ああ、減ってる」
「だったら……」
「おまえを食わせろ」
開いた背中に手を滑り込ませ、肌をなでる。
びくりと体を震わせて、シキは俺を振り返った。
「どうしたの、先生」
「どうもしない。イヤか?」
「……イヤなわけないでしょ」
不敵に笑って、シキはコンロの火を止めた。
冷静な彼女に少し恥ずかしくなりながら、
それでも俺は彼女を抱いて、寝室に向かった。
細い体をベッドに降ろせば、早くと切なげな顔で求められる。
俺は、ベッドの上の彼女がいちばん好きだと思った。