きみとベッドで【完結】
「……なぁ、シキ」
「うん……?」
「おまえの誕生日って、いつだ?」
なんとなく、聞いたつもりだった。
けれど本当は、
もしかしてと、どこかで期待していたのだろう。
まったくどうかしている。
シキがくすりと笑って、俺の太ももに頭を乗せた。
またこいつは、きわどいところに……
「そんなの、忘れちゃったよ」
「またそれかよ」
「ふふ。星次さんは秋か冬生まれって感じがするね」
「なんだそれ。そりゃ俺が冷たいって意味か?」
「ううん。夏が似合わないって思っただけ。星次さんは、優しいよ」
幸せそうに目を閉じて、シキが甘えるように体を寄せてくる。