きみとベッドで【完結】

◆恋霧中‥‥side ANDO

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昼休みの職員室。



じりじりと強い日差しの窓際で、


俺はシキの作ってくれた弁当を食べていた。


俺はたまご焼きが好きだ。


だし巻きが特に好きだ。


弁当にたまご焼きはなくてはならない存在だと思う。



最期の1つを口に運び、


至福の時を味わいながら手を合わせた。



「幸せいっぱいって感じですね~」



隣りの机の同僚が、ニヤニヤしながら声をかけてきた。



「ここのところ安藤先生はごきげんだって、本当ですねぇ」


「誰がそんなことを?」


「生徒たちですよ。いつも冷たい顔をしてた安藤先生が、ここのところ笑顔が多いって、女子が騒いでました」


「笑顔……? 生徒たちがそんなことを」



笑顔、か。


無意識だったな。

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