危険な誘惑にくちづけを
なんか……漫才師の突っ込み役みたいな。
スインちゃんの外見のからかけ離れた、言動に、半分ずっこけそうになった。
しかも。
籍を入れる……って、スインちゃん。
薫ちゃんのお嫁さんになる予定で日本に来たはずだよね?
……なのに、力いっぱい『アホ』!?
驚くわたしに、スインちゃんは、少し肩をすくめて言った。
「いや、あいつ本当に相当な阿呆やで?
ついでに、目も悪いんやと思てた」
「薫ちゃんて、特に眼鏡もコンタクトもいらないほど目が良かったはずよね?
海外に出てから、視力が落ちたのかしら?」
そう、わたしが聞くとスインちゃんは、ぶんぶんと頭を振った。
「そんな風に目ぇ悪いんちゃう。
なんせ、いっちゃん最初に出会った時なんか。
ドロドロに汚れたウチを見て『きれいだ』とかなんとか言いはるし。
周り中、どばんと胸の飛び出たキレイで、普通に育った姉ちゃんが、ぎょうさん居ったのになぁ。
誰にも目をくれず。
いっちゃん面倒くさい昔を持ってる、ウチを選んだ時点でかなり、ど阿呆や」
スインちゃんの外見のからかけ離れた、言動に、半分ずっこけそうになった。
しかも。
籍を入れる……って、スインちゃん。
薫ちゃんのお嫁さんになる予定で日本に来たはずだよね?
……なのに、力いっぱい『アホ』!?
驚くわたしに、スインちゃんは、少し肩をすくめて言った。
「いや、あいつ本当に相当な阿呆やで?
ついでに、目も悪いんやと思てた」
「薫ちゃんて、特に眼鏡もコンタクトもいらないほど目が良かったはずよね?
海外に出てから、視力が落ちたのかしら?」
そう、わたしが聞くとスインちゃんは、ぶんぶんと頭を振った。
「そんな風に目ぇ悪いんちゃう。
なんせ、いっちゃん最初に出会った時なんか。
ドロドロに汚れたウチを見て『きれいだ』とかなんとか言いはるし。
周り中、どばんと胸の飛び出たキレイで、普通に育った姉ちゃんが、ぎょうさん居ったのになぁ。
誰にも目をくれず。
いっちゃん面倒くさい昔を持ってる、ウチを選んだ時点でかなり、ど阿呆や」