怖がり少女と吸血鬼
朝ごはんでも作りますか。
本当にシュウさんとエルはいらないのかな、
そんなことを考えながら、あたしはキッチンに立つ。
うーん、今日はパンの気分だから洋風にしようかな。
パンを焼いてる間に卵焼きを作る。
甘い卵焼きが好きだから、砂糖たっぷり入れて…
4杯目の砂糖を入れようとした時、ぺたぺたと床を歩く足音が聞こえた。
その足音の主は簡単に予想出来た。
だから、振り向かずにその名前を呼び、予想を確信に変えようとした。
シュウさん? と――――…
でも。