怖がり少女と吸血鬼








………あのー、


なんでこんな状況に?













声を出そうとした瞬間、首を細い指で撫でられた。

瞬間、背中に冷たい汗。


振り向くと、シュウさんじゃない、見たことない男の人。

口には鋭い歯が光っている。


あたしの中には信じたくない最悪の予想が渦巻く。

でも、認めるしかなさそうだ。

逆に否定する理由が見つからない。








もう、現実逃避してもいいですか。










< 104 / 129 >

この作品をシェア

pagetop