怖がり少女と吸血鬼
3 * さようなら日常
 

「やっと着いたぁ~」


あたしは鍵を開け、家に入る。


「お父さん、ただいま」

あたしは、玄関に置いてある
写真に向かって言った。


ウチん家はお父さんがいない。
あたしが十歳の時に、亡くなってしまった。

お母さんは結構やり手のデザイナーで、今はフランス。



つまり、あたしは一人暮らし中

 
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