怖がり少女と吸血鬼
 

「ホントにいるんだよ!
ほら、目撃情報だっていっぱい載ってるじゃん!」

そう言って綾菜はあたしに、
ネッシーの目撃情報が載っているページを見せてくる。


「でっ…でも!それだけ見てる人がいるのに、捕まってないっておかしくない?」

あたしが反論したら、綾菜は口をとがらせて、


「柚子は自分が怖いから、存在を認めたくないんでしょ~」



うっ…


―――…そう。

実はあたし、大の怖がりなんです…

 
< 4 / 129 >

この作品をシェア

pagetop