怖がり少女と吸血鬼
7 * まさに詐欺師です
「…でも、こいつは予想以上の大当たりだぞ」
「そうですね…
食欲をそそう甘い香り、柔らかい肌、甘すぎず、それでいてコクのある、言葉で言い表せないような絶品の血液…」
え?え?え?
なに言ってるの?
急に真面目な顔つきになり、
二人(一人+一匹)はあたしの事をじろじろと見ながら話し始める。
この時、あたしは泣きそうな顔をしていたらしい。
「おい」
「は、はい…?」