怖がり少女と吸血鬼
 

「あはは!!ごめんごめん!
だって柚子も、こんなあり得ない話信じるからさー!」


綾菜は笑いすぎてヒーヒー言ってる。

げ。涙も出てるし。
どんだけツボッてんの(笑)


「だって急に真剣な顔で話すからじゃん!!」

「ふっ…
柚子を騙すのなんて朝飯前だ」


そう言って綾菜は、また視線を架空生物という本に戻した。

 
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