大好き。
――――な、なんて?
今、真田くん何て言ったの!?
"俺"って言った…?
「さ、真田くん!?」
驚いて、真田くんの顔を覗き込む。
「は?聞こえなかったの?」
「なんで、俺様口調なの!」
すると、のこのこと近づいてきて…
「真田くん??」
問いかけると、一瞬にして
あの無邪気な可愛い笑顔が、
見当たらなくなった。
「だめ。名前で呼んで!」
段々、縮まる距離。
顔!顔が、近いって!!
壁まで、攻めてくる。
そのせいで、近距離すぎる!
そんな美形顔に見つめられたら
ヤバいって!!
「なんでよっ」
「呼ばないと、キスする」