マリッジ×鬼ごっこ☆
そして、瑠香言った。

「もう、忘れてると思ってた。」


って。


くさい台詞だったけど、おれは本当にそう思ってるから。


「4人で過ごした時間は忘れられないくらいの大切だろ。」


って、本当に思ってるから・・・。


俺はお前のほうが忘れてるんじゃないかって思ってたよ。


でも、「忘れられないよ・・・・。」


って言った。


嬉かった、その言葉が。


その言葉が、俺がお前にとって“ただの同級生”じゃなくて、


“幼馴染の同級生”なんだってことがわかって。


ただそれだけのことなんだけど、泣けるほど、嬉しかった。


だけど、嬉しいと同時に不安になった。


「忘れられないよ・・・。」


って言ったお前の声は震えていて、今にも消えてしまいそうだった。


“どうした?”って聞いたら、


「あのね・・・。」


って言いかけて。やめた。


またショックを受けた。


やっぱ、俺頼りにされてねぇって思った。

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